社会保険が色んな所で聞くんですが、その時その時によって意味が違う気がします。。。
社会保険には広義で使われるときと狭義で使われるときがあるんだ
やっぱりそうですよね。。。
僕が一番聞くのは国保と社保を比較して使われる時の社会保険だったんですけど、社会保険の中の国民健康保険って記事に書いてあって混乱しました。
よし、今回は広義と狭義それぞれの社会保険に触れつつ社会保険とはなんぞや?というのを解説していくよ!
- 社会保険の全体像をイメージできるようにする
- 社会保険を構成する5つの保険
- 広義の社会保険と狭義の社会保険の違い
- 保険の知識をつける方法
社会保険とは
我々が住んでいる日本では、怪我や病気があったとき、国民全員が保障をしっかり受けられるように社会保険制度というものが用意されています。
社会保険には健康保険(医療保険)・介護保険・年金保険・労働者災害補償制度(労災保険)・雇用保険の5つの保険から成り立っています。この5つを理解していれば、社会保険に関してはある程度の知識があると言っていいでしょう。
問題は人によって「社会保険」を上記の5つのことすべてを指しているのか、限定的に指して社会保険と表現しているのか範囲が異なることがあるので混乱する人が出てきます。つまり社会保険には「広義」と「狭義」があるのでわかりやすく解説していきます。
社会保険を構成する5種類の保険
まずは社会保険全体像をイメージしやすくするためにを構成する5つの保険がどのようなものかを説明しておきます。
- 健康保険(医療保険)
- 介護保険
- 年金保険
- 労働者災害補償保険(労災保険)
- 雇用保険
健康保険(医療保険)について
健康保険(医療保険)は病気や怪我をした時に医療費の一部が還元される保険制度のことで、働き方によって加入する保険が異なります。
民間企業に務める会社員が加入する被用者保険(社会保険や健康保険と呼ぶこともあり)と自営業者などが加入する国民健康保険が代表的で、その他にも、公務員が加入する共済組合や船員が加入することができる船員保険、高齢者が加入する後期高齢者医療制度があります。
詳しくは以下の記事でまとめていますので読んでみてください!
介護保険
介護保険はその名の通り介護が必要な人に対して費用給付をしてくれる保険です。これによって介護が必要な人がしっかり介護サービスを受けられるような体制を整えることを目的としています。
40歳以上から保険料の徴収が始まり、対象になると介護保険サービスを受けられる仕組みになっています。
詳しくは以下の記事でまとめていますので読んでみてください!
年金保険
年金保険は対象になると、定期的にお金が支給される仕組みを確立する保険のことです。「老後に安定した生活を送るためのもの」というイメージが強いかもしれませんが、老齢以外にも受けられる補償もあります。
年金保険制度は20歳以上60歳未満の人の加入が義務付けられており、1階が国民年金(基礎年金)、2階が厚生年金と国民年金基金、3階が私的年金の3階構造になっています。
年金保険制度に関しては以下の記事でまとめていますので読んでみてください!
ごめんなさい、只今執筆中です。もう少々お待ち下さい...
労働災害補償保険(労災保険)
仕事中に発生した病気や怪我に関して保証を受けられるのが労働災害補償保険(労災保険)です。例えば勤務中の怪我で入院し、出勤で着たくなった時に普段の給料の6割が受け取ることができたりします。
保険料を支払うのは企業側となっており我々個人が支払うことはありません。給料から引かれることもありません。
労災保険に関しては以下の記事でまとめていますので読んでみてください!
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雇用保険
雇用保険は、労働者が失業した時などに必要な給付を受けたり、次の仕事を見つけやすく求職活動のサポートを受けたりすることができる保険です。
例えば、失業してからハローワークにいき、所定の手続きをして失業の認定を受けると次の仕事が見つかるまでの一定の期間お金の補償を受けることができたりします。
雇用保険については以下の記事でまとめていますので読んでみてください!
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「広義」と「狭義」の社会保険の全体像
社会保険と聞くと「健康保険」「介護保険」「年金保険」の3つをイメージする人と、これに加えた「労災保険」と「雇用保険」の5つをイメージする人がいるためそれぞれ広義の社会保険と狭義の社会保険と区別されることがあります。
- 5つをイメージする人が社会保険と言っているものを「広義の社会保険」
- 3つをイメージする人が社会保険と言っているものを「狭義の社会保険」
そのほかにも、企業に勤めている会社員が加入する保険を社会保険、自営業の人や、スポーツ選手が加入しているのが国民健康保険という意味分けをしている人もいると思います。どれが正しいとかではなく、その人がどのような意味で「社会保険」という言葉をチョイスしたか見極める必要があります。
広義の社会保険は被用者保険と一般国民保険の2種類
広義の社会保険では健康保険・介護保険・年金保険・労災保険・雇用保険の5つを指しており、国や公的機関が運営している保険全体を指す公的保険と同じ意味でつかわれる事があります。
そしてその広義の社会保険は企業に勤めている人が加入する「 被用者保険 」と自営業者など企業に勤めていない人が加入する「 一般国民保険 」の2つに分けることができます。先述したように被用者保険のことを単に社会保険と呼ぶ人もいます。
- 被用者保険 ⇒ サラリーマンや公務員などお勤めされている方が加入する保険
- 一般国民保険 ⇒ 被用者保険に加入していない扶養も受けていない人が加入する保険
被用者保険をわらに狭義の社会保険(「健康保険」「介護保険」「厚生年金保険」の3つ)と 労働保険(「労働者災害補償制度(労災保険)」と「雇用保険」の2つ)に分けることができ、一般国民保険は「国民健康保険」と「国民年金」に分けることができます。
- 狭義の社会保険 ⇒ 健康保険・介護保険・年金保険
- 労働保険 ⇒ 労働者災害補償保険(労災保険)・雇用保険
- 国民健康保険
- 国民年金
その人が言う社会保険がどの保険を指しているかを見極める!
全員が全員社会保険の知識があるわけではないので、その人が社会保険と言っているのは「健康保険(医療保険)」「介護保険」「厚生年金保険」「労災保険」「雇用保険」の中のどの部分を指しているのかなと考える必要があります。
例えば求人を見ていて、「社会保険完備」と書いてあるのがすべてではなく、被用者保険の中には「健康保険(医療保険)」「厚生年金保険」「労災保険」「雇用保険」4つが入っていて初めて社会保険完備といえるので、それらに加入しているかどうかを確認する必要があります。
中には社会保険完備と求人に書きながら、加入している保険が不十分な会社もあるようです。そんな時知識をつけておくと、入社する前に気づいて入社をやめたり、民間保険に加入して補償内容を補完することができます。
そのためにもまずは「健康保険(医療保険)」「介護保険」「厚生年金保険」「労災保険」「雇用保険」の知識を満遍なくつけるようにしましょう。
社会保険について詳しく学びたければFPがおすすめ
社会保険をはじめとした保険に関するの知識をつけたい方にはFP(ファイナンシャルプランナー)の学習がおすすめです。FPは保険だけに限らず、住宅ローンや教育資金、不動産や資産運用、税金など、暮らしの中で遭遇するお金のトラブルに対応できる知識を身に着けることができます。
FPについては下記の記事でまとめています。
まとめ
今回はお金の知識の中でも社会保険に関して解説していきました。社会保険制度は日本で生活する上では必ず知っておきたい知識の一つですが、意外と覚えることが多く混乱しがちです。
繰り返しこの記事を読み直して全体像をイメージできるようにしてから、詳細の知識をつけていきましょう!
- 社会保険には「広義」と「狭義」の2種類存在する
- 狭義の社会保険は3種類
- 健康保険
- 介護保険
- 年金保険
- 広義の社会保険は狭義の保険プラス労働保険
- 労働者災害補償保険(労災保険)
- 雇用保険
- 被用者保険のことを社会保険と表現することもある
- その人が言う社会保険とはどの範囲を指しているのかを見分ける事が必要!