この記事で解決できる内容
- 投資信託とは?
- 投資信託の種類・分類
- 投資信託の運用方法
- 投資信託の税金について
- FP3級合格のための過去問対策
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投資信託はこれだけ覚えておけ!
とタイトルに有る通り、FP3級に合格するために必要な投資信託の頻出問題に対応する知識をまとめました。
この記事でまとめてある5つのポイントを押さえておけば、試験で投資信託の問題が出たときに安心して答えられるでしょう。
では、本日もよろしくおねがいします!
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投資信託とはそもそも何??
投資信託は不特定多数の投資家から、集めた資金(信託財産と呼ぶ)を、運用の専門家(委託者とか委託会社、運用会社と呼ぶ)が複数の資産(株式と債券)に分散投資し運用することで出した収益を投資家に配分するもの。
投資信託は元本が保証されていないのがポイントです。
投資信託の種類と分類を覚えよう!
投資信託の解約できるできない
オープン・エンド型とは、投資家がいつでも解約できる(委託会社が解約をいつでも受け入れる)投資信託のこと。
クローズド・エンド型は、投資家が満期まで解約できない(委託会社が解約を受け入れない)投資信託のこと。
投資信託の運用対象による分類
投資信託は主に何で運用されているのかによって公社債投資信託・株式投資信託・不動産投資信託の3つに分類されています。
公社債投資信託は、国債などの公社債中心に運用されている投資信託のことで、株式を一切組み入れないもののことです。
株式投資信託は、株式を組み入れることができるし、組み入れなくても株式投資信託と呼ぶ。また、公社債を組み入れることもできるのもポイント。
不動産投資信託は主に、不動産を中心に運用するもの。
代表的な上場投資信託
FP3級で頻出されている上場投資信託である「J-REIT(不動産投資法人)」と「ETF(上場投資信託)」の特徴と、注文方法を覚えておけばOKです。
J-REIT(不動産投資法人)はクローズド・エンド型で取引所に上場されている、主に不動産の貸借権などに投資して賃貸収入を運用益として配分する投資信託です。
注文方法は、指値注文・成行注文及び信用取引も可能な点と、換金するときに信託財産留保額が撤収されない点がポイントです。
ETF(上場投資信託)は日経平均株価、海外の株価指数、債券価格や金等色々な指数に連動するように運用されるもの。
注文方法は、上場株式投資と同様に、指値注文と成行注文、信用取引も可能です。
投資信託の運用方法を押さえよう!
投資信託の運用方法には、大きくパッシブ運用(インデックス運用)とアクティブ運用に分けられます。
パッシブ運用(インデックス運用)とは?
パッシブ(インデックス)運用は日経平均株価などの経済指標をベンチマーク(運用成績の基準となるもの)にして、ベンチマークの値動きに連動するように、運用する方法。
パッシブ運用って名前だけ覚えていたら、問題でインデックス運用って出てきて、「なにそれ?(゚∀゚)」 ってならないようにインデックスという名前も覚えておいてください!
アクティブ運用とは?
アクティブ運用は、ベンチマークを上回る運用成果を目指す運用方法。
トップダウンアプローチ、ボトムアップ・アプローチ、グロース投資、バリュー投資の4つのアクティブ運用手法を覚えておくことをおすすめします。
おすすめの学習方法5選
- トップダウン・アプローチ 👉 マクロ経済から分析して組み入れる銘柄を選択していく手法
- ボトムアップ・アプローチ 👉 個別企業に対する調査分析を積み重ねて、その結果に基づいて組み入れる銘柄を選択していく手法
- グロース投資 👉 将来の成長性が期待できる銘柄に投資する手法
- バリュー投資 👉 株価が割安と判断される銘柄に投資する投資する手法で、株価収益率や株価純資産倍率などの指標をもとに判断される
投資信託の税金(分配金の種類)を覚えておこう!!
株式投資の分配金に掛かる税金を理解するのには、分配金が普通分配金と元本払戻金(特別分配金)に分かれることを知っておく必要があります。
普通分配金は、投資信託した元本を運用して、出た利益から支払われた部分の利益のことを呼びます。
普通分配金は配当所得となり、20.315%が源泉徴収されます。税制は原則、総合課税で、申告分離課税も、申告不要制度を選択することもできます。
元本払戻金(特別分配金)は分配時の残高が、元本を割ってしまう場合に、元本を削って払い戻す部分のこと。利益が出ているわけではないので、非課税です。
例えば、一口10,000円の投資信託を100口購入していて、分配金を100口あたり300円受け取ったあと、投資信託の基準額が、一口9,900円となっていた場合。基準額が減っているということは、100口あたり300円支払うほどの運用利益が出ておらず、分配金を支払うのに100円分は元本から分配していることになります。受け取った分配金300円の内訳を考える。
- 200円は運用利益から分配している普通分配金。 👉 配当所得。課税対象!
- 100円は元本から払い戻しているので元本払戻金(特別分配金)。 👉 非課税!
FP3級の試験では、分配金のうち、いくらが普通分配金か、いくらが特別分配金か。あるいは普通分配金、特別分配金は課税対象か、非課税かが問われることがあるので覚えておきましょう!
過去問題にチャレンジ!!
では、以上の知識があると、どんな問題が解けるようになるのかを以下の問題で整理していきましょう。
インデックスファンドは、日経平均株価や東証株価指数(TOPIX)などの特定の指標に連動することを目指して運用されるファンドである。
2022年1月試験 問12
👉 ○
「インデックスファンド」って言葉を初めて聞いていたとしても「パッシブ運用(インデックス運用)」を今回覚えたので、いけます!
インデックス運用は、ベンチマークに連動するように運用する方法なので、インデックスファンドも日経平均株価や、東証株価指数(TOPIX)などの指標に連動するように運用されるんじゃないかな〜??
と予想することはできるでしょう。
よって答えは○です。
上場投資信託(ETF)は、証券取引所に上場され、上場株式と同様に指値注文や成行注文により売買することができる。
2021年9月試験 問12
👉 ○
上場投資信託(ETF)は日経平均株価、海外の株価指数、債券価格や金等色々な指数に連動するように運用されるもので、注文方法は、指値注文、成行注文、信用取引もできるものです。
よって答えは○。
追加型株式投資信託を基準価額1万4,000円で1万口購入した後、最初の決算時に1万口当たり300円の収益分配金が支払われ、分配落ち後の基準価額が1万3,800円となった場合、その収益分配金のうち、普通分配金は(①)であり、元本払戻金(特別分配金)は(②)である。
1. ① 0円 ② 300円
2021年1月試験 問42
2. ① 100円 ② 200円
3. ① 200円 ② 100円
👉 2
普通分配金は、運用して得た利益からしっかり分配されたもの。つまり基準価額は変わらない。
元本払戻金は、分配金を元本から支払ったものなので、買ったときの基準価額から減った分です。
今回は14,000円から13,800円に減っているので、元本払戻金は200円です。
よって答えは、普通分配金100円、元本払戻金200円の 2 となります。
投資信託における()運用は、企業の成長性が市場平均よりも高いと見込まれる銘柄に投資する運用手法である。
1. グロース
2019年5月試験 問42
2. パッシブ
3. バリュー
👉 1
グロース運用は成長性が期待できる銘柄に投資する手法のこと。
パッシブ運用はベンチマークに連動するように運用する手法のこと。
バリュー運用は株価が割安と判断されるものに投資する手法のこと。
問題文に「成長性」という文言があるので、答えは 1
まとめ
今回はFP3級頻出問題の中でも投資信託に特化したものをまとめていきました。
僕自身勉強しているとき、株式と債券を中心に覚えていたら、忘れっぽいところだった部分かつ、意外と出題されることが多い部分でもあったのでしっかりまとめておきました!
FP3級合格を目指している方はしっかり覚えておきましょう。
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当サイトでは投資信託の他にも頻出問題をまとめて解説しているので他の記事も是非読んで合格に役立ててください!
ではまた来週!
まとめ
- 投資信託は、運用は委託会社にまかせちゃって自分は分配金を受け取るだけのお手軽金融商品。
- 代表的な投資信託
- J-REIT(不動産投資法人) 👉 不動産の貸借権などに投資し、賃貸収入などの利益を分配する
- ETF(上場投資信託) 👉 日経平均株価など様々な指数に連動するように運用される。
- 投資信託の運用方法
- パッシブ(インデックス)運用 👉 ベンチマークに連動する。
- アクティブ運用 👉 ベンチマークを上回る運用を目指す。
- 株式投資信託の分配金の種類
- 普通分配金 👉 運用益から分配した部分
- 特別分配金(元本払戻金) 👉 元本を取り崩して分配した部分